雨が降るたびに庭がぬかるむ…そんなお悩みを排水勾配の見直しで解決。水はけを改善し、快適な外構空間をつくる方法をご紹介します。
- 施工内容
- 排水勾配・雨水桝の見直し
- 施工エリア
- 栃木県下野市
- 施工場所
- 庭・駐車場・玄関周り
- 工期
- 4日
雨のあと、庭に水たまりが残る
下野市の戸建てにお住まいの、お子さん2人のご家庭から、庭の水はけについてご相談をいただきました。雨が降るたびに裏庭の一角に水たまりができ、晴れても半日以上ぬかるんだそうです。洗濯物を干しに行く、駐車場へ向かう、家庭菜園の手入れをする——いつもの動線すべてで靴が泥だらけになる状態が続いていました。
庭はインターロッキングと土間コンクリートで固められていますが、見た目は平らで、雨水の流れが確保されていませんでした。夏になると水たまりのまま蚊が増え、コケも目立つようになったとのことです。
伺った内容は、次のような点です。
- 勾配を整えて、水たまりをなくせるのか
- 今ある舗装を全部やり直す必要があるのか
- 費用と工期はどれくらいか
新築時は問題なかった場所でも、経年で地盤が沈み、勾配が崩れることは珍しくありません。今回の下野での計画を例に、進め方と費用・工期を整理します。
排水桝へ向けて勾配を取り直す計画をご提案
当社からの提案は、水たまりができていた裏庭の舗装を一度解体し、排水桝へ向けて勾配を取り直してインターロッキングを再施工する方法です。水が最も溜まりやすい一角には暗渠排水を入れ、地表から地下へ雨水を逃がす計画にしています。
水はけの悪さは、素材より先に勾配の問題であることが多いです。表面だけ整えても、流れの方向が決まっていなければ、水たまりは残ります。今回は、雨水桝までのルートを現地で確認したうえで、必要な場所だけ手を入れる方針にしました。
金額は、舗装面積、暗渠排水を入れる範囲、雨水桝の更新の有無で変わります。今回は約15㎡、暗渠排水を一部に入れる計画で見積もりました。
現地調査で、人工芝だけの対策にしなかった理由
判断は現地調査です。水たまりの位置、隣地との高低差、雨水桝の容量、排水管の勾配、建物側へ水が寄っていないかを見ます。
インターロッキングの下は砕石が薄く、地盤が沈んで逆勾配になっていました。雨水桝はあるものの、そこまで水が流れ込まない位置に水たまりができていました。
人工芝や防草シートだけを上から敷く案もありましたが、下地の勾配が直っていなければ、水は下に溜まったままです。見た目だけ整えて、根本は変わらない進め方は見送りました。
今回見送った進め方
人工芝だけを敷いて様子を見る
- 下地の水たまりはそのまま残る
- ぬかるみや蚊の発生は根本的に改善しにくい
水たまり部分だけ砂利を足す
- 流れの方向が変わらず、雨が強いと再び溜まる
- 動線上の見た目だけが雑になりやすい
水はけを改善するための施工ポイント
今回、特に気をつけたのは次の点です。
-
1
水たまりの位置から流れ先を決める
雨水桝までのルートを現地で確認し、最も低くなる方向へ勾配を設計しました。
-
2
舗装下の砕石と地盤を整える
沈んでいた部分を掘り下げ、砕石を敷き直してからインターロッキングを再施工しています。
-
3
暗渠排水は必要な場所だけ入れる
水が最も溜まりやすい一角に、砕石と排水パイプで地下へ逃がす暗渠を設けました。
-
4
雨水桝と排水管もあわせて確認する
桝内の詰まりと管の勾配を見て、表面の水が最終的に逃げられる状態に整えています。
-
5
動線上のぬかるみを優先して直す
洗濯物干し場から駐車場、家庭菜園への通路を重点的に勾配調整しました。
今回の費用と工期の目安
排水勾配の改善は、面積、暗渠排水の有無、雨水桝の更新で金額が変わります。最終金額は、既存舗装の状態と撤去量を見て確定します。
| 舗装解体・再施工 | 20〜40万円前後 |
|---|---|
| 暗渠排水 | 8〜15万円前後(一部) |
| 雨水桝・排水管更新 | 5〜20万円前後(必要時) |
| 土間コンクリート打ち直し | 面積と厚みによる |
費用を抑えたいなら、水たまりができる場所と動線を先に特定するのが近道です。庭全体を一度に触るより、問題のある面から順に直すほうが、予算に合わせやすい現場もあります。
今回の工事の流れ
今回は、資材名を先に決めず、水の流れと動線を現地で確認してから施工に入っています。
-
ご相談
雨のあと庭がぬかるみ、靴が汚れる、夏は蚊が増えるとのお話でした。舗装を全部やり直す必要があるかも伺っています。
-
現地調査
下野のご自宅で、水たまりの位置、雨水桝までの距離、隣地との高低差、家庭菜園と洗濯動線を確認しました。勾配取り直しと一部暗渠排水が向いていると判断しています。
-
プランとお見積り
約15㎡の再施工、暗渠排水の範囲、雨水桝の清掃と確認で金額を提示しました。工事期間中、裏庭が使えない日数もこの段階で共有しています。
-
着工準備
洗濯物干しの仮設場所、駐車場への出入りルートを事前に決めました。
-
施工
既存舗装の解体、地盤調整、暗渠排水設置、砕石敷き、インターロッキング再施工、雨水桝周辺の仕上げの順で進めました。
-
お引き渡し
散水で水の流れ、桝への排水、歩行時の段差を確認してお引き渡ししました。
完成後の暮らしと、同じお悩みの方へ
雨のあと、以前のように水たまりが半日残ることはなくなったそうです。洗濯物干しや家庭菜園へ行くとき、靴を気にしなくてよくなったとのことでした。夏場の蚊も、以前より目立たなくなったそうです。
「とりあえず人工芝を敷けば様子が変わるのでは」と迷う方もいます。勾配が崩れている状態では、表面だけ整えても水は地下に残ります。
下野市で庭の水はけを検討中の方は、まず現地で水たまりの位置と雨水桝までの流れを確認するのが近道です。創進建設では、動線と排水を同じ調査でご提案できます。お気軽にご相談ください。