和の趣と快適性を両立する 和室リフォーム

和室リフォームでは、畳・襖・障子といった伝統の意匠を活かしながら、現代の住まいに合った使いやすさや快適性をプラスします。

「落ち着いた和の雰囲気を残しつつ、洋室としても使える空間にしたい」「客間としても日常使いできるようにしたい」といったご希望にも柔軟に対応。暮らしに合わせた多彩なリフォームが可能です。

和室リフォームの主なスタイル

和室は住まいの中でも特に落ち着きや安らぎを感じられる空間です。近年では、ライフスタイルに合わせてさまざまなスタイルの和室が選ばれるようになっています。

ここでは、代表的な和室リフォームのスタイルをご紹介いたします。

本格和室への改修|伝統的な意匠を活かした落ち着きある空間

畳や障子、床の間といった伝統的な和室の要素を残しつつ、劣化した部分を丁寧に修復・交換します。

素材や職人技にこだわりながら、趣のある空間を現代の住まいに自然に取り入れることができます。

お茶や書道、来客用など用途に応じた設計も可能で、本格的な和の雰囲気を求める方に最適です。

モダン和室|洋風住宅にも調和する現代的な和室スタイル

琉球畳やグレー・ベージュ系のカラー畳を使うことで、和の雰囲気を残しながらも現代的な印象に仕上がります。

壁紙や照明の工夫で、リビングやダイニングとのつながりも自然に演出できます。

おしゃれさと実用性を兼ね備えた空間で、和室をインテリアの一部として活用したい方におすすめです。

洋室から和室へ変更|ライフスタイルに合わせて和の空間を取り入れる

フローリングの部屋を畳に張り替えることで、床に座る生活スタイルを取り入れることができます。

お子様の遊び場や昼寝スペース、リラックス空間としても重宝される柔らかさと温かみがあります。

必要に応じて襖や障子を追加することで、居心地の良い和風空間として仕立てることが可能です。

和室から洋室へ変更|使い勝手を高めるフローリングへの改装

畳の経年劣化やメンテナンスの手間を軽減するために、フローリングへの変更を選ばれる方が増えています。

家具の設置がしやすく、掃除もしやすいため、生活動線がスムーズになります。

バリアフリー設計や収納スペースの追加なども同時に検討できる、実用性の高いリフォームです。

リフォーム対象別に見る和室のポイント

和室のリフォームは、畳や襖、壁紙などのパーツごとに見直すことで、手軽に印象を変えることができます。ここでは各リフォーム箇所ごとのポイントをご紹介します。

畳の交換・張り替え|い草・和紙畳・樹脂畳など素材選びも自由

い草畳は香りや質感に優れ、日本らしい落ち着いた雰囲気を演出できます。

和紙畳や樹脂畳は、カビやダニに強く、耐久性やお手入れのしやすさで人気があります。

ライフスタイルや設置場所に応じて素材を選ぶことで、快適で長持ちする和室に仕上がります。

畳リフォーム

ふすま・障子の張り替え|破れやすい素材も最新素材でメンテナンス性向上

従来の紙素材は破れやすく、頻繁な張り替えが必要になるケースもあります。

近年では、強化和紙や樹脂入り素材など、見た目はそのままで耐久性の高い素材が登場しています。

掃除がしやすく、長く使えるため、小さなお子様やペットがいるご家庭にも適しています。

襖・障子の張替え

壁や天井の塗り替え・クロス貼り替え|和の雰囲気を残しつつ清潔感を演出

和室の壁は、土壁や聚楽壁など自然素材が使われることが多く、年月とともに劣化します。

クロス仕上げにすることで、メンテナンスが容易になり、清潔感と明るさをプラスできます。

和紙調や土壁風のクロスを選べば、和の趣を損なうことなく現代的な快適さを実現できます。

和室の壁リフォーム

天井の仕上げ|板張りやクロス仕上げなど多彩な選択肢

和室の天井は、空間全体の印象を大きく左右する重要な要素です。

木目を活かした板張りは重厚感があり、伝統的な和の雰囲気を高めます。

一方で、クロス仕上げにすれば、清潔感や開放感のあるモダンな印象に変えることができます。

天井仕上げ

照明の見直し|空間に合った柔らかな明かりで雰囲気づくり

和室に合った照明は、全体を柔らかく照らし、落ち着いた空間を演出します。

間接照明や和紙シェードのランプを使えば、光と影のバランスが美しくなります。

照明器具を変えるだけでも雰囲気が大きく変わるため、リフォーム時に合わせて検討するのがおすすめです。

和室照明リフォーム

和室リフォームのバリエーション

和室には、伝統的な要素を活かしながらも、現代の暮らしにフィットするさまざまなリフォームアイデアがあります。

ここでは代表的なアレンジ例をご紹介します。

続き間を活かした広々設計|間仕切りで用途変更も自由に

和室特有のふすまで仕切られた続き間は、空間をつなげたり分けたりできる柔軟な設計が魅力です。

ふすまを開け放てば大人数の集まりにも対応できる広間として、閉じれば個別の部屋として使えます。

使い方に応じて空間を自在に変えられるため、生活シーンに応じた活用がしやすくなります。

和室の続き間リフォーム

床の間や書院の再構成|装飾性と実用性を両立

伝統的な床の間や書院スペースは、格式と趣を感じさせる和室の象徴です。

現代の暮らしに合わせて、飾り棚や間接照明を取り入れたデザインに再構成することが可能です。

風情を残しつつ、インテリア性や収納力を高めた実用的な空間として再生できます。

床の間リフォーム

収納スペースの増設|押入れをクローゼットや棚にリメイク

和室の押入れは奥行きがありながらも、現代の収納ニーズには合わないこともあります。

クローゼット仕様への変更や可動棚の設置により、衣類や日用品が整理しやすくなります。

使い勝手の良さが向上するだけでなく、空間全体の見た目もすっきりと整います。

押入れリフォーム

掘りごたつの設置|団らんの場として人気

足を下ろして座れる掘りごたつは、冬場の和室にぴったりの設備として人気です。

テーブル下に空間があることで長時間でも疲れにくく、暖房効果も高まります。

家族や来客との団らんの場として、より親しみやすく温かな空間が生まれます。

掘りごたつ設置

自分に合った和室リフォームを選ぶためのポイント

和室リフォームを成功させるには、ご自身やご家族のライフスタイルに合わせた計画が欠かせません。使い方やメンテナンス性、住宅全体とのバランスなど、事前に検討すべきポイントをご紹介します。

使用目的に応じて設計を見直す(客間・寝室・子供部屋など)

和室をどのように活用するかによって、求められる機能や雰囲気は大きく異なります。

客間として使用するならば落ち着いた設えや来客用の動線が重視され、寝室であれば断熱性・遮光性・静音性が必要になります。子供部屋なら安全性や収納の工夫が欠かせません。

用途に合った設計を行うことで、見た目の美しさとともに実用性も備えた快適な空間が実現します。

和室の使用目的に合わせた設計

掃除・手入れのしやすさを重視する

伝統的な和室は美しい反面、素材によっては手入れに手間がかかることもあります。

例えば、和紙風の樹脂障子や撥水加工された畳を採用すれば、湿気や汚れに強く、掃除やメンテナンスが非常にしやすくなります。

日々の手入れが簡単になれば、美しさを長く保つことができ、ストレスの少ない空間づくりにつながります。

掃除しやすい和室素材

既存の住宅全体との調和を考える

和室だけが異質に感じられないよう、住宅全体とのデザインの統一が重要です。

フローリングとの段差解消や、洋風建具との相性、照明の色味など、素材とテイストのバランスを丁寧に整えることで、違和感のない仕上がりになります。

調和を意識することで、和室が浮くことなく、住まい全体に自然と溶け込む落ち着きある空間になります。

住宅全体と調和する和室

和室リフォームで後悔しないための注意点

和室リフォームは満足度の高い空間づくりにつながる一方で、設計や素材選びを誤ると後悔につながるケースもあります。工事前に確認しておきたい注意点を押さえ、納得のいく仕上がりを目指しましょう。

デザインを優先しすぎると使い勝手に影響することも

美しい和室に仕上げたいという思いは自然ですが、見た目だけにこだわりすぎると後悔するケースがあります。

収納の配置やコンセントの位置、日常の動線などを十分に考慮しないと、使いづらさや不便さが生じやすくなります。

デザインと実用性の両面を見極めて計画することで、長く快適に使える空間になります。

和室デザインの使い勝手への影響

和風建材の手配や施工には時間がかかる場合がある

伝統的な和室の魅力を出すためには、特殊な建材や技法が必要になることもあります。

天然イグサの畳、無垢材、左官仕上げなどは入荷に時間がかかったり、職人の手配に余裕が必要なケースが多いです。

あらかじめスケジュールを調整しておけば、工期の遅れを避けつつ、理想の仕上がりを目指せます。

和風建材の納期の注意点

生活スタイルに合った素材や仕様を選ぶ

家族構成やライフスタイルに応じた素材選びは、和室リフォームの満足度を左右します。

たとえば、ペットのいる家庭では傷に強い畳、小さなお子様がいる場合は汚れが拭き取りやすい壁材を選ぶと安心です。高齢者にはバリアフリーや段差解消も重要な視点です。

日常生活と調和する仕様を選ぶことで、安全性・快適性ともに高い空間になります。

生活スタイルに合わせた素材選び

オプション・カスタマイズにも対応

畳のカラー変更や縁無し畳の採用

近年では、和室にもデザイン性を求める声が高まっています。

従来の緑色の畳だけでなく、グレーやブラウンなど現代のインテリアに馴染むカラー畳を選べるようになりました。さらに、縁をなくした琉球畳にすることで、より洗練された印象に仕上がります。

洋室とつながる空間でも違和感がなく、モダンで開放的な和室づくりが可能です。

縁なし畳とカラー畳の施工例

障子のアクリル素材化で破れにくく

障子は和室らしさを演出する重要な要素ですが、破れやすさがデメリットでした。

最近では、見た目は和紙風ながらアクリル素材で作られた障子紙が登場しており、破れにくく、日常の手入れも簡単です。

小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心して使え、長期的なメンテナンス性にも優れています。

破れにくいアクリル障子

間接照明や調光機能付き照明の導入

和室の雰囲気をより心地よくするには、照明の工夫が大きなポイントになります。

壁面や天井裏に間接照明を設置すると、空間全体がやさしい光に包まれ、落ち着いた雰囲気が生まれます。さらに、調光機能を組み合わせれば、時間帯やシーンに応じた明るさ調整が可能です。

くつろぎや癒しを重視した空間づくりに最適で、宿泊施設のような高級感も演出できます。

和室の間接照明と調光機能

押入れのクローゼット化

従来の押入れは布団収納が中心で、現代の収納ニーズには合わないこともあります。

クローゼット化することで、ハンガーパイプや可動棚を設けることができ、洋服や日用品などの収納にも対応可能です。

収納力が高まるだけでなく、見た目もすっきりと整い、使いやすい和室へと変わります。

押入れをクローゼットに変更

内障子の断熱化で省エネ効果も

和室の内障子は断熱性が低いと、冷暖房の効率が落ちやすくなります。

障子枠に断熱素材や二重構造を取り入れることで、外気の影響を抑え、室温を快適に保つことができます。

エアコンの負荷も減り、省エネ効果と光熱費の削減につながります。

断熱内障子で快適な室内環境

壁の珪藻土仕上げなど自然素材の採用

健康志向や自然派志向の高まりから、自然素材を使った仕上げが注目されています。

特に珪藻土は、調湿性・消臭性に優れており、室内の空気環境を整える効果が期待できます。見た目もやわらかく、和室の雰囲気にぴったりです。

化学物質の使用を抑えたい方や、快適な住環境を求める方に適した選択肢です。

珪藻土の自然素材仕上げ

和室建材も主要メーカー品を幅広く取り扱い

創進建設では、畳・襖・障子・建具・壁材など和室リフォームに必要な建材についても、品質と実績のある主要メーカー製品を取り扱っています。

お客様のご要望に合わせて、機能性・意匠性を兼ね備えた製品をご提案可能です。

  • ダイケン
  • パナソニック
  • 永大産業
  • 東リ
  • シンコール
  • 和心本舗
  • 田島ルーフィング
  • 南海プライウッド