建売住宅の狭い庭をリビングの延長にしたい、とのご相談でした。創進建設が現地調査で掃き出し窓と余白を確認し、庭全面ではなくコンパクトなデッキにした施工事例をもとに、費用・工期・工事の流れを解説します。
狭い庭でも、外で腰を下ろす場所がほしい
夫婦と幼児で暮らす建売住宅から、「庭が狭くて使えていない」とご相談をいただきました。リビングの掃き出し窓の先は土と草で、靴を履き替えないと出られず、子どもを遊ばせるにも腰を下ろす場所がなかったそうです。
ご希望として挙がっていたのは、庭いっぱいにデッキを張る方法です。床がつながれば広く感じるのでは、という考えでした。ただ、既存の庭には室外機、物干し、自転車置きがすでにあり、全面をデッキにすると生活の余白が消える現場でした。
ご質問の中心は、商品名より先に次の点です。
- 狭い庭でも、デッキは置けるのか
- 全面に張らなくても、リビングの延長になるのか
- 費用と工期の目安はどれくらいか
同じお悩みで検索される方も多いため、今回の計画を例に、判断の進め方と費用・工期を整理します。
庭全体ではなく、掃き出し前のコンパクトデッキをご提案
当社からの提案は、掃き出し窓の幅に合わせ、奥行き約1.2〜1.5mのデッキを設ける方法です。庭の全面は張らず、物干しと自転車の場所は土間のまま残しています。
狭い庭のデッキは、面積を足す工事ではありません。室内の床と外の高さを近づけ、椅子を置ける面をつくる計画です。全面を板で埋めると、室外機の風も、濡れた靴の置き場もなくなります。
費用と工期の目安は、窓の幅と、地面の高低差を見てからお伝えしています。余白を残す範囲が決まると、金額の幅は狭まります。
現地調査で、庭全面のデッキにしなかった理由
判断の根拠は現地調査です。デッキ材の種類より先に、掃き出しの幅、室外機、物干し、自転車、隣地との距離を確認します。
庭の奥行きは約3mしかなく、全面デッキにすると室外機の前が板の上になります。点検も、熱の逃げも悪くなります。掃き出しの直前だけ板を置けば、室内から一歩で椅子に座れ、奥は今までの使い方を残せます。
天然木は初期の見た目は柔らかい一方、栃木の日差しと雨では反りと塗装の手間が出やすいです。今回は樹脂木を選び、狭い面でもメンテナンスが続きやすい計画にしています。
今回見送った進め方
庭の全面をデッキで埋める
- 室外機・物干し・自転車の場所がなくなる
- 狭い庭ほど、余白がないと使いづらい
安価な天然木を地面に近い位置で組む
- 湿気で反りやすい
- 狭い面では、塗装の手間が続きにくい
狭い庭でデッキを使いやすくする施工ポイント
今回の工事で特に大切にしたのは、次の5点です。
-
1
掃き出しの幅に合わせて面を決める
窓より大きく張り出さず、出入りの正面だけをデッキにしました。狭い庭では、面を足すより、出る位置をそろえるほうが効きます。
-
2
奥行きは椅子が置ける寸法にする
約1.2mを確保し、二人掛けのベンチが置ける面にしています。通路だけの細長い板だと、腰を下ろす場所になりません。
-
3
室内床との段差を小さくする
ステップを1段にし、幼児でも上がりやすい高さに調整しました。段差が大きいと、結局靴を履く場所のままになります。
-
4
室外機と物干しの余白を残す
デッキは窓前だけに止め、裏の土間は残しています。室外機の点検と、物干しの置き場として空ける計画です。
-
5
床下の湿気を逃がす
束石で地面から上げ、樹脂木で雨と日差しに強くしています。狭い庭は風が通りにくいため、床下を密閉しません。
今回の費用と工期の目安
コンパクトなデッキは、広い庭の全面施工より本体面積は小さくなります。金額はサイズと、地面の高低差で変わります。最終金額は現地調査後に確定します。
| デッキ本体(樹脂木) | 1㎡あたり3〜6万円前後 |
|---|---|
| 基礎・束石・下地 | 5〜12万円前後 |
| ステップ | 3〜8万円前後 |
| 床下防草・排水 | 現場の状態による |
費用を抑えるなら、全面施工より窓前だけに絞る計画が効きます。狭い庭ほど、板の面積を増やすことが使いやすさには直結しません。
今回の工事の流れ
今回は、デッキ材を先に決めず、掃き出しの幅と室外機の位置を現地で確認してから工事へ進みました。住みながらの施工で、工期は3日です。
-
ご相談
狭い庭に腰を下ろす場所がなく、子どもと外へ出にくいとのことでした。全面に張る必要があるかもこの時点で伺っています。
-
現地調査
掃き出しの幅と高さ、室外機、物干し、自転車、隣地との距離、地面の水はけを確認しました。全面デッキでは、生活の置き場が残らないと判断しています。
-
プランとお見積り
窓前のコンパクトな樹脂木デッキ案で金額を提示しました。工期が3日であることと、工事中も勝手口は使えることもあわせて説明しています。
-
着工準備
住みながらの工事になるため、掃き出しまわりを3日間使いづらくなることと、室外機前の作業範囲を事前に共有しました。
-
施工
防草、束石、大引き、根太、樹脂木張り、ステップの順で進めました。室内床との段差は、張りながら調整しています。
-
お引き渡し
水平、きしみ、ステップの安定、床下の通気を確認してお引き渡ししました。椅子の置き方もご説明しています。
完成後の暮らしと、同じお悩みの方へ
掃き出しからそのままデッキへ出られるようになり、短い時間でも外に座れるようになったそうです。物干しと自転車の場所は残してあるため、生活の順番は崩れていません。
「狭いなら全面に張ったほうが得」と感じる方もいます。今回は面を欲張らず、出る位置だけを整えたことで、庭が使える形になっています。
狭い庭のデッキを検討中の方は、まず現地で掃き出しの幅と置き場の余白を確認するのが近道です。創進建設では、コンパクトな面の取り方を同じ調査でご提案できます。栃木県内の戸建てでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。