畳の傷みと家具の跡で、和室が使いづらい、とのご相談でした。創進建設が現地調査で床下と押入れを確認し、畳の上にカーペットを敷く方法や柱まで壊す工事ではなく、フローリングとクローゼットに替えた施工事例をもとに、費用・工期・工事の流れを解説します。
畳に家具の跡が残り、客間としても使いにくい
上三川町の戸建てにお住まいの家族から、「和室を洋室に変えたい」とご相談をいただきました。6畳の和室で、畳は日焼けとへたりがあり、昔置いた箪笥の跡が残っています。客間として残していましたが、布団の上げ下ろしが負担で、ベッドも置けず、物置になりかけている状態でした。
ご希望として挙がっていたのは、畳の上にカーペットを敷く方法です。畳を残すれば費用も工期も小さく済むのでは、という考えでした。ただ、下の畳は湿気を含みやすく、カーペットの下で傷みが進む現場でした。押入れも奥が深く、衣類の出し入れがしにくいままでした。
ご質問の中心は、商品名より先に次の点です。
- 畳の上に敷くだけで、洋室として使えるのか
- 床の間や柱まで壊さないと、洋室に見えないのか
- 費用と工期の目安はどれくらいか
同じお悩みで検索される方も多いため、今回の計画を例に、判断の進め方と費用・工期を整理します。
畳を外してフローリング。押入れはクローゼットへ
当社からの提案は、畳を外してフローリングを張り、壁と天井をクロスに替える方法です。押入れは中段を外してハンガーパイプ付きのクローゼットにし、扉は引き戸にしています。床の間は壊さず、棚として残しています。柱や長押を全部隠す工事は、今回の3日には入れていません。
カーペット重ねは見た目は洋風に寄りますが、畳のへたりと湿気は残ります。床の間まで解体すると、構造と仕上げが増え、工期は1週間近くまで伸びやすいです。今回は「床と収納と建具」を洋室の使い方に合わせる範囲にしています。
費用と工期の目安は、畳の下地、段差、押入れの寸法、隣室との床高を見てからお伝えしています。段差が吸収できるかどうかが分かると、金額の幅は狭まります。
現地調査で、カーペット重ねや床の間解体にしなかった理由
判断の根拠は現地調査です。床材の色より先に、畳の下地、隣室との段差、押入れの中、壁の下地を確認します。
既存は6畳で、畳の厚みを外すと隣室より低くなるため、下地を調整して段差を増やさない納まりにしています。開き戸のクローゼットだと、狭い室で扉が家具とぶつかりやすいので、引き戸にしています。
床の間は、壊すと壁と天井の補修が増えます。今回は棚として残し、飾りを置ける幅は残しています。将来ベッドを置く前提で、コンセントの位置も確認済みです。
今回見送った進め方
畳の上にカーペットを敷く
- 畳のへたりと湿気が残り、家具の跡も隠れにくい
- ベッドを置くと、さらに凹みが進みやすい
床の間と柱まで壊して箱にする
- 構造と仕上げが増え、3日では収まりにくい
- 今回の使いにくさは、畳と押入れに集中している
洋室として使いやすくする施工ポイント
今回の工事で特に大切にしたのは、次の5点です。
-
1
畳を外し、下地を見てからフローリングを張る
畳の上に重ねると、湿気と沈みが残ります。下地を直してから張る方が、ベッドを置いても安定しやすいです。
-
2
隣室との段差を増やさない
畳を外すと高さが変わります。見切りと下地で、つまずきにくい高さに揃えています。
-
3
押入れは引き戸のクローゼットにする
開き戸だと、狭い室で扉が家具とぶつかります。中段を外し、ハンガーと可動棚にしています。
-
4
壁と天井はクロスにして、和の仕上げを残しすぎない
畳だけ洋室にしても、砂壁のままだと家具が馴染みにくいです。クロスで部屋全体の印象を揃えています。
-
5
床の間は壊さず、棚として残す
解体すると工期と補修が増えます。飾り棚として残し、洋室の使い方と両立しています。
今回の費用と工期の目安
和室の洋室化は、床材代より下地、押入れ、クロスの比重が大きくなります。金額は広さと、段差の処理で変わります。最終金額は現地調査後に確定します。
| 畳撤去・下地・フローリング | 15〜28万円前後 |
|---|---|
| 押入れのクローゼット化・引き戸 | 10〜18万円前後 |
| クロス・見切り・処分 | 8〜14万円前後 |
| 床の間・柱までの解体 | 別途(工期も延びる) |
費用を抑えるなら、カーペット重ねから始める方法もあります。ただし今回のように畳がへたっている場合は、家具を置くと凹みが進みやすいです。床の間まで壊す工事は見た目は洋室に寄りますが、工期と補修の負担が増えます。
今回の工事の流れ
今回は、床材の色から決めず、畳の下地と押入れ、隣室の高さを現地で確認してから工事へ進みました。住みながらの施工で、工期は3日です。
-
ご相談
畳の傷みと、ベッドが置けない使いにくさがあるとのことでした。カーペットで足りるか、押入れも替えるかもこの時点で伺っています。
-
現地調査
畳の下地、段差、押入れの寸法、壁下地、コンセントを確認しました。カーペット重ねと床の間解体は見送る判断をしています。
-
プランとお見積り
フローリング、クローゼット、クロスで金額を提示しました。工期が3日であることと、荷物の退避もあわせて説明しています。
-
着工準備
該当の和室が3日間使いづらくなるため、荷物を隣室へ移す段取りを事前に共有しました。
-
施工
畳と中段の撤去、下地、フローリング、クローゼット、クロスの順で、3日かけて進めました。
-
お引き渡し
床の沈み、引き戸の開閉、段差、クロスの納まりを確認してお引き渡ししました。ベッドを置く場合の壁の位置もご説明しています。
完成後の暮らしと、同じお悩みの方へ
ベッドが置けるようになり、掃除機もかけやすくなったそうです。押入れはハンガーが見えて、衣類の出し入れが短くなっています。
「まずは畳の上に敷きたい」と感じる方もいます。今回は畳を外して床と収納を替えたことで、客間のままで止まっていた部屋が、日常の洋室として使える側に寄っています。
和室から洋室へのリフォームを検討中の方は、まず現地で畳の下地と、押入れの寸法を確認するのが近道です。創進建設では、床・収納・建具の範囲を同じ調査でご提案できます。栃木県内の戸建てでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。