
浴室掃除が面倒と感じる方へ。カビや水アカが付きにくい素材や構造にリフォームすることで、手間を減らしながら清潔感を保てるバスルームを実現できます。
- 施工内容
- 浴室(風呂)リフォーム
- 施工エリア
- 栃木県栃木県
- 施工場所
- 浴室・風呂・水まわり
- 工期
- 3日
掃除の負担を減らす浴室リフォームの基本

浴室は家の中でも特に汚れが溜まりやすい場所です。毎日使用するため水アカや石けんカス、さらに湿気によるカビなどが発生しやすく、掃除の手間がかかります。リフォームを考える際には、この「汚れやすさ」をどう軽減するかが大きなポイントになります。汚れに強い素材や構造を採用することで、掃除の回数や負担を減らし、長期的に快適な浴室を保つことができます。
単にデザインや広さを変えるだけでなく、掃除のしやすさに直結する要素を取り入れることで、毎日の家事がぐっとラクになります。ここでは掃除負担を減らすための基本的な考え方を紹介します。
浴室で汚れが溜まりやすい場所と原因
浴室で特に汚れやすいのは、床・壁・天井の目地や排水口周りです。タイルの目地には水分や皮脂汚れが入り込みやすく、乾きにくいためカビが繁殖しやすい環境となります。また、シャンプーやボディソープの成分が壁や床に残ると、ぬめりや水アカの原因となり、掃除をしてもすぐに汚れてしまうことがあります。
さらに、湿度が高く換気が不十分だと、天井や隅の部分に黒カビが発生するリスクも高まります。こうした汚れやすい箇所を理解し、その原因を断つことが掃除をラクにする第一歩です。
カビや水アカが発生しにくい素材選び
浴室をリフォームする際には、まず素材選びが重要です。水はけの良い床材や、汚れを弾くコーティングが施された壁材を選ぶことで、日々の掃除の手間を大幅に減らせます。例えば、樹脂製のパネルや防汚加工された床は、カビや汚れが付きにくく、サッと拭くだけで清潔さを保つことが可能です。
特に近年のシステムバスでは、各メーカーが独自の防汚技術を取り入れた素材を展開しています。長期間にわたり清潔さを維持できるため、コストパフォーマンスの面でも優れています。
掃除しやすさを考えたレイアウトの工夫
素材だけでなく、レイアウトも掃除のしやすさを大きく左右します。例えば棚を壁面に埋め込むタイプにすれば、ホコリや水アカが溜まりにくく、拭き掃除も簡単です。また、浴槽と床の間に隙間を作らない構造を選べば、カビや汚れの温床となる場所を減らすことができます。
さらに、排水口周りをシンプルな形状にすることで、髪の毛や汚れの掃除が楽になります。こうした細かな工夫を重ねることで、掃除の手間を減らし、長期的に快適な浴室環境を実現できます。
素材や構造で叶える「汚れにくい浴室」

掃除をラクにするためには、素材や構造自体が「汚れにくい」ことが何よりも重要です。近年の浴室リフォームでは、水はけの良い床材や目地の少ない壁パネルなど、従来の弱点を克服する工夫が随所に取り入れられています。こうした改良は日々の手間を軽減するだけでなく、浴室を長く清潔に保つことにも直結します。
また、施工時に工夫された構造は、見えない部分のカビ繁殖を抑えたり、汚れが付きにくい環境をつくる効果も期待できます。ここでは具体的な素材や構造の選び方について解説します。
水はけの良い床材でカビの繁殖を防ぐ
浴室の床は常に濡れているため、乾きにくい素材だとカビやぬめりがすぐに発生します。最新のリフォーム用床材は、水滴がすぐに流れる形状や特殊な表面加工が施されており、乾きやすく清潔を保ちやすいのが特長です。例えば、溝の角度を工夫して水が自然に流れるよう設計された床材は、掃除の負担を大きく減らしてくれます。
また、足裏が滑りにくい加工が施されているものを選べば、家族の安全性も高まります。安全性と清掃性を兼ね備えた床材は、浴室リフォームにおいて必ずチェックしたいポイントです。
目地の少ない壁パネルで掃除を簡単に
タイル貼りの浴室は見た目は美しいものの、目地に汚れやカビが溜まりやすいのが難点です。そこで注目されているのが、目地が少ない大型の壁パネルです。継ぎ目が少ないため掃除がしやすく、スポンジや布でサッと拭くだけで汚れが落ちます。近年はデザイン性の高いパネルも増え、木目調や石目調などインテリア性を楽しむことも可能です。
リフォームの際に壁をパネル仕様に変更することで、掃除時間を短縮できるだけでなく、清潔感を長く維持できます。防カビ加工が施された製品を選べば、さらに効果的です。
汚れを弾くコーティング技術の活用
近年では、浴槽や壁、鏡に「防汚コーティング」が施された商品も一般的になっています。これにより水滴や石けんカスが表面に残りにくく、掃除の手間を大幅に減らすことができます。特に鏡は水アカが付きやすい部分ですが、コーティングによって曇りやすさを軽減し、長期間クリアな状態を維持できます。
また、既存の浴室でも後からコーティングを施すことが可能です。リフォーム時に合わせて導入すれば、掃除の負担を減らすと同時に、浴室全体の美観を長持ちさせることができます。
長く清潔に使うための維持管理のポイント

どれだけ汚れにくい素材や構造を取り入れても、使い方や維持管理を怠れば効果は半減してしまいます。浴室を長く清潔に保つためには、日常的なケアと計画的なメンテナンスが欠かせません。無理のない習慣を取り入れ、常に快適な状態を維持できるように工夫することが大切です。
ここでは、浴室を長期間きれいに使うための具体的なポイントを解説します。
換気と乾燥を効率的に行う仕組み
浴室で最も重要なのは「湿気対策」です。湿度が高い状態が続くと、どんなに防汚性の高い素材でもカビやぬめりが発生しやすくなります。換気扇の利用はもちろん、窓を設けて自然換気を取り入れるのも効果的です。さらに、最近は浴室乾燥機を導入する家庭も増えており、短時間で浴室を乾燥させられるためカビ対策に有効です。
換気と乾燥を習慣化すれば、掃除の回数を減らしつつ清潔な空間を維持できます。
掃除をルーティン化する工夫
大掃除のように一度に徹底的にきれいにするよりも、毎日のちょっとした習慣が清潔さを保つ秘訣です。入浴後にサッと水滴を拭き取る、鏡や蛇口を布で軽く磨くなど、小さなルーティンを習慣にするだけで汚れの蓄積を防げます。
また、週末には床や排水口を重点的に掃除するなど、無理のないスケジュールを決めておくと継続しやすくなります。掃除しやすい構造と日常のルーティンを組み合わせれば、常に快適な浴室を維持することが可能です。
定期的なメンテナンスで清潔を保つ
リフォーム直後の清潔感を長く保つには、定期的なメンテナンスが欠かせません。例えば、防汚コーティングを施した部分は数年に一度メンテナンスを行うことで効果を持続できます。また、換気扇のフィルター清掃や浴槽エプロン内部のチェックなど、普段目につかない部分の点検も重要です。
こうしたメンテナンスを定期的に行うことで、大掛かりな清掃や修繕の必要が減り、長期的なコスト削減にもつながります。プロの点検サービスを活用するのも賢い方法です。
浴室リフォームにおすすめの商品3選
掃除の手間を大幅に減らしたい方に向けて、各メーカーが展開する「汚れにくい素材」や「掃除しやすい構造」を備えた浴室リフォームアイテムを厳選しました。毎日の清潔さを保ちながら、快適な入浴空間を実現します。
TOTO「お掃除ラクラクほっカラリ床」

- 床表面の特殊加工で汚れが付きにくい
- 翌朝にはカラリと乾く水はけ性能
- やわらかクッション層で心地よい足触り
水はけの良さと防汚性を兼ね備え、日常の掃除負担を大幅に軽減。毎日の入浴後に簡単な水流しだけで清潔を保てる床材です。
LIXIL「キレイサーモフロア」

- 皮脂汚れが落ちやすい独自加工
- 冷たさを感じにくい快適仕様
- 水滴が広がりやすく乾きやすい構造
冷たさを感じにくい床材として人気があり、防汚性と快適性を両立。掃除が楽になるだけでなく、入浴時の快適さもアップします。
パナソニック「スゴピカ浴槽」

- 水アカが付きにくい有機ガラス系素材
- なめらかな表面で汚れが落ちやすい
- 高い耐久性で美しさを長期間維持
毎日使う浴槽こそ防汚性が重要。有機ガラス系の素材で水アカを寄せ付けず、軽くこするだけで汚れが落ちるため、掃除の時間を大幅に短縮できます。