家族全員が使いやすい!ユニバーサルデザインで快適な住まいに

親世代の転倒が心配で、子どももドアが開けにくい、とのご相談でした。創進建設が現地調査で段差と建具を確認し、家全体の拡幅や水まわり全面改修ではなく、玄関・廊下・トイレに絞った施工事例をもとに、費用・工期・工事の流れを解説します。

施工内容
バリアフリーリフォーム
施工エリア
栃木県下野市
施工場所
リビング・和室・階段・玄関
工期
5日

段差と開き戸で、親も子どもも毎日つまずいている

段差と開き戸が負担になっている廊下

下野市の戸建てにお住まいの三世代家族から、「誰でも使いやすい家にしたい」とご相談をいただきました。70代のご両親と小学生の子どもが同居し、玄関の上がり框でつまずきそうになる、トイレの開き戸が狭くて体をひねる、夜の廊下が暗くて怖い、といった声が重なっていました。

ご希望として挙がっていたのは、廊下を全部広げて車いす対応にし、浴室とキッチンもまとめて替える方法です。一度で将来まで安心できるのでは、という考えでした。ただ、壁を動かして幅を90cm以上にする工事は構造と設備が絡み、今回の5日では収まりにくい現場でした。

ご質問の中心は、商品名より先に次の点です。

  • 家全体を広げなくても、使いやすさは上がるのか
  • 浴室まで触らないと、転倒の不安は残るのか
  • 費用と工期の目安はどれくらいか

同じお悩みで検索される方も多いため、今回の計画を例に、判断の進め方と費用・工期を整理します。

玄関・廊下・トイレに絞って、手すりと引き戸をご提案

手すりと引き戸を入れた廊下とトイレ入口

当社からの提案は、毎日必ず通る場所に手を入れる方法です。玄関は上がり框の脇に手すりを付け、段鼻の見やすさを上げています。廊下は手すりと足元灯を追加し、トイレは開き戸を上吊りの引き戸に替え、便器まわりにL型の手すりを付けています。浴室の改修とキッチンの昇降カウンターは、今回の5日には入れていません。

家全体の拡幅は、壁と設備のやり替えがセットになります。浴室のまたぎを低くする工事も、防水と内装がまとめて発生し、工期は伸びやすいです。今回は「今つまずいている場所」と「力が要る建具」に範囲を絞った方が、休業せずに効果が分かりやすい判断でした。

費用と工期の目安は、段差の高さ、壁の下地、建具の開口、コンセント位置を見てからお伝えしています。どこまで手を入れるかが分かると、金額の幅は狭まります。

現地調査で、家全体の拡幅や水まわり全面にしなかった理由

玄関の段差を緩和した手すりまわり

判断の根拠は現地調査です。手すりの色より先に、段差の高さ、壁の下地、建具の有効開口、夜間の明るさを確認します。

玄関上がり框が高く、靴の脱ぎ履きでふらつきやすい
廊下幅は約80cm。壁を動かさず手すりは付けられる
トイレ開き戸が廊下側へ出て、入室時に体をひねる

既存の廊下幅は一般的な75〜80cmで、壁を壊せば90cmは取れますが、柱と配管が絡む範囲でした。車いすの常用はなく、今の負担は「段差」「開閉」「暗さ」に集中しています。浴室はまたぎはありますが、滑り止めと手すりは既存で、今回の相談の中心ではありませんでした。

引き戸は上吊りにして、敷居の段を増やさないようにしています。手すりの下地は、石膏ボードだけでは持たないため、壁の中に補強を入れています。夜間は人感の足元灯にして、眩しすぎない明るさにしています。

今回見送った進め方

見送り

廊下を全部広げて車いす対応にする

  • 壁と設備のやり替えが増え、5日では収まりにくい
  • 今回の常用は歩行で、今の負担は段差と建具に集中している
見送り

浴室とキッチンまでまとめて替える

  • 防水と配管の工事が増え、仮設の期間も長くなる
  • 今回の相談は、玄関・廊下・トイレの日常動作が中心

使いやすくしても、後から足せる施工ポイント

今回の工事で特に大切にしたのは、次の5点です。

  1. 1
    手すりは下地を入れてから付ける

    ボードだけにビスを打つと、体重をかけたときに抜けます。今回は補強材を入れてから、握りやすい太さの手すりを選んでいます。

  2. 2
    トイレは上吊りの引き戸にする

    開き戸だと、廊下で体をかわす必要があります。上吊りにすると床の敷居が増えにくく、つまずきを増やしません。

  3. 3
    玄関は段をなくすより、掴まる場所を先に作る

    框を完全になくすと、土間と廊下の防水の取り合いが増えます。今回は高さはそのまま、手すりと段鼻の色で、昇り降りの安定を優先しています。

  4. 4
    夜の廊下は足元灯にする

    天井だけ明るいと、床の段差が見えにくいことがあります。人感の足元灯なら、夜間の移動でも眩しさを抑えやすいです。

  5. 5
    将来の追加工事の余地を残す

    浴室のまたぎや、廊下幅の拡張は今回入れていません。下地の位置は図面に残し、必要になったときに足せるようにしています。

ユニバーサルデザインは、家全体を一度に変えるほど必ず使いやすくなる、とは限りません。今つまずいている場所を現地で確認してから、工事範囲を決めます。

今回の費用と工期の目安

使いやすさの工事は、商品代より下地補強、建具、電気の比重が大きくなります。金額は手すりの本数と、引き戸の開口で変わります。最終金額は現地調査後に確定します。

今回のような計画 45〜85万円前後 玄関・廊下・トイレ/手すり・引き戸・足元灯
工期 5日 住みながらの工事が基本
建具や下地で変わる +10〜30万円 開口のやり替え、下地補強が多い、浴室まで足す場合
手すり(玄関・廊下・トイレ)と下地12〜22万円前後
トイレの上吊り引き戸15〜28万円前後
足元灯、段鼻、仕上げ8〜15万円前後
廊下拡幅、浴室・キッチンの全面別途(工期も延びる)

費用を抑えるなら、手すりだけから始める方法もあります。ただし今回のように開き戸で体をひねる負担があると、手すりだけでは入室のしにくさは残ります。家全体の拡幅は将来の介助には効きますが、今回の5日と生活の止め方には合いにくいです。

今回の工事の流れ

今回は、手すりの色から決めず、段差と建具、壁下地を現地で確認してから工事へ進みました。住みながらの施工で、工期は5日です。

  1. ご相談

    親世代の転倒と、子どもの開閉のしにくさが重なっているとのことでした。家全体を広げる必要があるかもこの時点で伺っています。

  2. 現地調査

    上がり框の高さ、廊下幅、トイレの開口、壁下地、夜間の照度を確認しました。拡幅と水まわり全面は見送る判断をしています。

  3. プランとお見積り

    玄関と廊下の手すり、トイレの引き戸とL型手すり、足元灯で金額を提示しました。工期が5日であることと、部屋の使い方の段取りもあわせて説明しています。

  4. 着工準備

    住みながらの工事になるため、トイレが半日使えない時間帯と、玄関まわりの荷物の退避を事前に共有しました。

  5. 施工

    下地補強、手すり、引き戸、足元灯、段鼻と仕上げの順で、5日かけて進めました。

  6. お引き渡し

    手すりの固定、引き戸の開閉、足元灯の点灯、段の見え方を確認してお引き渡ししました。浴室を後から足す場合の目安もご説明しています。

完成後の暮らしと、同じお悩みの方へ

トイレの引き戸で体をひねらなくなり、玄関では手すりを持って靴を履けるようになったそうです。夜の廊下も、足元の光で段差が見えやすくなっています。

「まずは家全体を広げたい」と感じる方もいます。今回は壁を動かさず、今つまずいている場所に手を入れたことで、5日の範囲で家族それぞれの負担を減らしています。

ユニバーサルデザインのリフォームを検討中の方は、まず現地で段差と建具、壁の下地を確認するのが近道です。創進建設では、今やる範囲と、後から足す範囲を同じ調査でご提案できます。栃木県内の戸建てでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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