夏はエアコンが効きにくく、冬は暖房しても足元が冷える。芳賀町の戸建てで、創進建設が旭ファイバーグラス「アクリアマット」を小屋裏に追加した断熱リフォーム事例。費用・工期(5日)を解説します。
エアコンをつけても暑く、暖房しても足元が冷える家
芳賀町の木造2階建て住宅(築約28年・延べ床約32坪)にお住まいのご夫婦から、夏冬の快適さと光熱費についてご相談をいただきました。夏は2階のエアコンを強運転にしてもなかなか涼しくならず、冬はリビングの暖房をつけても天井付近と床付近の温度差が大きく、足元がずっと冷たい状態だったそうです。
現地で小屋裏点検口から確認すると、天井裏の垂木・野地板はむき出しで、グラスウールなどの断熱材がほぼ入っていない状態でした。屋根面からの日射熱が夏に直接室内へ伝わり、冬は暖気が天井から逃げ続ける典型的な「断熱不足」の現場です。「窓の内窓も気になるが、まず効きが悪い2階とリビングの体感を変えたい。住みながら工事できるか」——そうした希望でした。
伺った内容は、次のような点です。
- どこに断熱材を足せば、夏の暑さと冬の冷えに効くのか
- 結露やカビを増やさずに施工できるか
- 費用と工期はどれくらいか、補助金は使えるか
冷暖房の効きと光熱費の悩みは、設備交換だけでは解決しきれないことが多いテーマです。今回の芳賀町での施工事例をもとに、採用商品と進め方を整理します。
当社からの提案は、旭ファイバーグラス「アクリアマット」(天井断熱)
当社からの提案は、効果が最も出やすい天井(小屋裏)から優先して断熱材を追加する計画です。採用したのは、旭ファイバーグラスの高性能グラスウール「アクリアマット」(高性能14K/厚さ155mm/幅455mm×長さ1,370mm)。熱伝導率λ=0.038W/(m・K)、熱抵抗値R=4.1㎡・K/Wの天井向け仕様で、防湿フィルム付きのフルパック品です。
小屋裏の根太(天井下地)ピッチが約455mm間隔だったため、アクリアマットの幅455mmを根太間にすき間なくはめ込み、継ぎ目は耳(フィルムののりしろ)を重ねてステープル留め。施工面積は小屋裏全体で約58㎡(約17.5坪相当)です。ホルムアルデヒドを原料に使わないF☆☆☆☆対応のグラスウールで、既存の吊り木や配線まわりも切り欠き補修しながら充填し、熱の逃げ道を残さない施工にしています。
外壁の外張り断熱や現場発泡の全面吹き付けも候補でしたが、足場・外壁工事が必要になると費用と工期が大きく膨らみます。今回は「まず天井から体感を変える」ことを優先し、住みながら5日で完了できる小屋裏断熱に絞りました。窓の内窓は効果確認後の次段階として残しています。
現地調査で、外壁外張り断熱・現場発泡全面吹き付けにしなかった理由
判断は現地調査です。小屋裏の点検口サイズ、根太ピッチ、配線・配管の干渉、屋根通気の有無、既存断熱の残り方、結露の痕跡を確認します。
現場発泡ウレタンの全面吹き付けは気密性が高い一方、小屋裏の通気経路を塞ぎすぎると小屋裏結露のリスクが残ります。また外壁の外張り断熱は足場と外壁仕上げが必須で、今回のご予算・工期(5日)の条件に合いませんでした。ロックウールへの全面置換も耐火・吸音は優れますが、今回の主目的である「天井からの熱移動を抑える」点では、根太間に正確に収まるアクリアマットの方が施工精度とコストのバランスが良い現場でした。
今回見送った進め方
外壁の外張り断熱(足場あり全面改修)
- 足場・外壁仕上げが必要で、費用と工期が大きく膨らむ
- 今回の「まず体感を変えたい」優先順位と合わない
現場発泡ウレタンの小屋裏全面吹き付け
- 通気経路の確保を誤ると小屋裏結露のリスクが残る
- 根太間に既製品マットが正確に収まる今回の条件では過剰仕様になりやすい
アクリアマットで夏涼しく冬暖かくする施工ポイント
今回、特に気をつけたのは次の点です。
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1
熱の出入りが大きい天井(小屋裏)から着手する
外皮の中でも屋根・天井は日射と暖気逃散の影響が大きい部位です。約58㎡を一気に断熱し、2階とリビングの体感差を先に縮めました。
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2
根太ピッチ約455mmに合わせ、すき間なくはめ込む
アクリアマット幅455mmを選定。圧縮しすぎず、かつすき間を残さない充填で、熱橋(熱の近道)を減らしています。
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3
防湿フィルムの耳を重ね、室内側からの湿気を抑える
フィルム付き仕様ののりしろをステープルで固定。冬に室内の湿気が小屋裏へ流入して結露するリスクを下げます。
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4
吊り木・配線まわりは切り欠き補修し、未充填をゼロにする
既存の天井吊り木や電気配線の周囲は熱の抜け穴になりやすいため、マットを切り継いで密閉しています。
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5
住みながら5日で完了する工程管理
室内側の大掛かりな解体はせず、小屋裏作業を中心に養生・搬入・充填・検査までを5日で区切りました。
天井断熱リフォームの費用と工期の目安(今回の場合)
小屋裏への断熱材追加は、施工面積、既存の障害物(配線・配管・古い断熱の有無)、点検口からの作業性によって金額が変わります。今回のように約58㎡へアクリアマット14K・155mmを敷き込む場合、工期は5日です。先進的窓リノベなどの窓補助金とは別メニューですが、自治体の省エネ改修補助が使える時期があるため、見積もり時に併せて確認します。
| 旭ファイバーグラス「アクリアマット」材料費(14K・155mm) | 22〜35万円前後 |
|---|---|
| 小屋裏養生・搬入・既存片づけ | 5〜8万円前後 |
| 根太間充填・耳留め・切り欠き補修施工費 | 14〜24万円前後 |
| 点検・清掃・廃材処分 | 4〜8万円前後 |
費用を抑えるために薄い断熱材だけを入れると、夏の小屋裏温度対策としては力不足になりやすいです。今回のように熱抵抗R4.1クラス(155mm)を選ぶことで、体感と光熱費の両方に効きやすくなります。
今回の工事の流れ(5日)
今回は、室内の生活を止めずに小屋裏作業を中心とした5日の工程で進めました。
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ご相談
夏のエアコン効きと冬の足元の冷え、光熱費の上昇を何とかしたいとのお問い合わせでした。
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現地調査
芳賀町のご自宅で小屋裏を点検。断熱材がほぼ無いこと、根太ピッチ約455mm、施工面積約58㎡を確認し、アクリアマット14K・155mmをご提案しました。
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プランとお見積り
材料数量、工期5日の工程表、概算費用を提示。窓の内窓は効果を見て次段階とする方針も共有しています。
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着工準備
点検口まわりの養生、資材搬入経路、2階居室への粉じん対策を事前に説明しました。
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施工(5日間)
【1日目】小屋裏養生、既存の埃・残材の片づけ、墨出しと根太確認。
【2〜3日目】アクリアマットの根太間充填、吊り木・配線まわりの切り欠き補修。
【4日目】防湿フィルム耳の重ね留め、すき間の追加補修、端の納まり。
【5日目】全体点検、点検口復旧、室内清掃・お引き渡し準備。 -
お引き渡し
充填写真の確認、換気の使い方(断熱後は計画換気がより重要になる点)をご説明してお引き渡ししました。
完成後の暮らしと、断熱リフォームを検討中の方へ
工事後は、「2階のエアコン設定温度を1〜2℃上げても涼しく感じる」「冬のリビングで足元の冷えが明らかに減った」との感想をいただきました。冷暖房の運転時間が短くなり、電気使用量の推移も穏やかになったそうです。天井からの熱の出入りを抑えたことで、部屋間の温度差も以前より気にならなくなったとのことです。
「断熱は新築の話」「大掛かりな外壁工事が必要」と思い込んでいる方も少なくありません。小屋裏に入れるスペースがある住宅なら、旭ファイバーグラス「アクリアマット」のような高性能グラスウールの追加だけでも、夏涼しく冬暖かい体感に近づけるケースがあります。
芳賀町で断熱材の追加や光熱費・温度差のお悩みがある方は、まず小屋裏の点検から始めてみてください。創進建設では、根太寸法の確認から工期5日前後の工程まで、同じ現地調査でご提案できます。お気軽にご相談ください。