築30年の家を守る耐震リフォームで壁と基礎の補強のご提案

築年数が経過した、古い木造住宅でも、耐震補強によって安全に住み続けることができます。今回は、壁と基礎の補強を中心に、具体的な耐震リフォームの方法を解説します。

施工内容
耐震リフォーム
施工エリア
栃木県小山市
施工場所
骨組み・構造・外壁・内壁
工期
14日

築30年の木造。壁が少なく、基礎のひびが気になる

壁の耐震性を高めるためのリフォーム技術

小山市の戸建てにお住まいの家族から、「地震のときに家が持つか心配」とご相談をいただきました。築30年の木造で、1階はリビングの開口が多く、庭側の基礎には縦のひびが見えるそうです。家具の固定はしてあるものの、建物そのものの補強には手がついていませんでした。

ご希望として挙がっていたのは、基礎のひびを埋めて様子を見る方法です。壁を触らなければ、工期も費用も小さく済むのでは、という考えでした。ただ、開口が片側に寄っている家は、基礎だけ直しても横揺れの受け方が偏りやすい現場でした。

ご質問の中心は、商品名より先に次の点です。

  • ひび埋めだけで、耐震は足りるのか
  • 壁と基礎のどちらから手を付けるべきか
  • 費用と工期の目安はどれくらいか

同じお悩みで検索される方も多いため、今回の計画を例に、判断の進め方と費用・工期を整理します。

1階の壁補強と、基礎の補修・緊結をご提案

基礎補強の重要性とその方法

当社からの提案は、耐震診断の結果に合わせて、1階の壁量と配置を直し、基礎のひび補修とアンカー・ホールダウンの増設をセットにする方法です。布基礎をすべてベタ基礎へ替える工事はしていません。

壁は、筋交いの金物補強に加えて、構造用面材で面として力を受ける構成にしています。基礎は、ひびの注入と、荷重が集中する隅の増し打ち、土台との緊結です。見た目の壁紙を替えるだけでは、中の弱さは残ります。

費用と工期の目安は、診断で出た評点と、触る壁の枚数、基礎の傷みを見てからお伝えしています。優先する箇所が分かると、金額の幅は狭まります。

現地調査で、ひび埋めだけや全棟ベタ基礎にしなかった理由

リフォーム前に行うべき耐震診断と補助制度

判断の根拠は耐震診断と現地調査です。補強材の名前より先に、壁の量と配置、基礎のひび、土台と基礎の緊結、床下の湿気を確認します。

壁1階の開口が多く、壁の配置が片寄っている
基礎布基礎に縦ひびがあり、隅の補強が足りない
緊結ホールダウンがなく、柱脚が抜けやすい

診断では、1階の評点が低く、開口の多い面と壁の多い面で揺れ方が分かれやすい結果でした。基礎のひびは表面だけに見えましたが、中性化の進みと、土台を留めるボルトの本数が当時のままです。ひびを埋めても、壁の偏りと柱の緊結は残りません。

布基礎をすべてベタ基礎にする工事は、床下全体のコンクリートと養生が必要で、今回の14日では収まりません。住みながら進める前提でも、範囲が広がりすぎます。今回は1階の壁と、ひび・隅・緊結に絞っています。

今回見送った進め方

見送り

基礎のひび埋めだけにする

  • 1階の壁量と配置の偏りは残る
  • 柱脚の緊結不足は直らない
見送り

布基礎をすべてベタ基礎へ替える

  • 床下全体の工事で、14日では収まらない
  • 今回の弱点は、壁と緊結のほうが大きく出ていた

壁と基礎を効かせる施工ポイント

今回の工事で特に大切にしたのは、次の5点です。

  1. 1
    診断で優先する壁を決める

    家中の壁を一度に触らず、1階で壁が足りない面と、開口が集中している面から補強しています。バランスが崩れたまま筋交いだけ足すと、揺れ方が片寄ります。

  2. 2
    筋交いだけでなく面材で受ける

    既存の筋交いには金物を足し、あわせて構造用面材を張っています。線ではなく面で力を受けると、ねじれを抑えやすいです。

  3. 3
    基礎はひび補修と隅の増し打ちにする

    ひびは注入で補修し、荷重が集中する隅はコンクリートを増し打ちしています。全周をベタ基礎にする工事は、今回の工期には入れていません。

  4. 4
    土台と基礎を金物でつなぐ

    アンカーボルトとホールダウンを、診断で抜けやすいと出た柱脚に増設しています。壁だけ強くても、柱が基礎から離れると効きません。

  5. 5
    内装と断熱を戻しながら進める

    壁を開けた箇所は、補強のあと断熱と仕上げを戻しています。住みながらの工事のため、部屋を順に進め、使えない期間が家全体に広がらないようにしました。

耐震リフォームは、基礎のひびが見えるから埋める、だけでは決まりません。壁の量と配置、土台の緊結を診断で確認してから、工事範囲を決めます。

今回の費用と工期の目安

壁と基礎の耐震補強は、仕上げ材より診断・構造材・基礎補修の比重が大きくなります。金額は触る壁の枚数と、基礎の傷みで変わります。最終金額は診断と現地調査後に確定します。

今回のような計画 120〜250万円前後 1階壁補強+基礎補修・緊結
工期 14日 住みながらの工事が基本
壁枚数や基礎で変わる +30〜80万円 補強壁の追加、増し打ち範囲が広い場合
耐震診断自治体補助が出る場合あり(自己負担は現場による)
1階の壁補強・仕上げ復旧80〜160万円前後
基礎ひび補修・隅の増し打ち20〜50万円前後
ホールダウン・アンカー増設10〜30万円前後

費用を抑えるなら、診断で点数が低い箇所から段階的に進める方法もあります。小山市を含む自治体では、耐震診断や補強工事の補助が出ることがあるため、見積時に条件をご案内しています。

今回の工事の流れ

今回は、補強材の種類から決めず、耐震診断と床下・壁の状態を現地で確認してから工事へ進みました。住みながらの施工で、工期は14日です。

  1. ご相談

    築30年の木造で、壁の少なさと基礎のひびが心配とのことでした。ひび埋めだけで足りるか、壁まで触る必要があるかもこの時点で伺っています。

  2. 現地調査

    耐震診断、1階の壁量と開口、基礎のひび、アンカーの本数、床下の湿気を確認しました。全棟のベタ基礎化は見送る判断をしています。

  3. プランとお見積り

    1階の壁補強、基礎の補修と隅の増し打ち、ホールダウン増設で金額を提示しました。工期が14日であることと、補助の有無もあわせて説明しています。

  4. 着工準備

    住みながらの工事になるため、補強する部屋が順に使えなくなることと、荷物の退避範囲を事前に共有しました。

  5. 施工

    基礎のひび補修と増し打ち、柱脚の金物、壁の解体、面材と筋交い補強、断熱と内装復旧の順で、部屋を分けて14日で進めました。

  6. お引き渡し

    補強壁の納まり、基礎の補修面、金物の固定を確認してお引き渡ししました。残る弱点を後から足す場合の順番もご説明しています。

完成後の暮らしと、同じお悩みの方へ

開口の多い1階に壁が足され、基礎のひびも補修されたことで、地震のたびに気になっていた不安が小さくなったそうです。内装は元の雰囲気に戻しているため、見た目の変化は小さく、中の耐力を上げる工事になっています。

「まずはひびだけ埋めたい」と感じる方もいます。今回は表面の補修で止めず、壁と緊結まで含めることで、診断で出た弱点に手を付ける側に寄せています。

築年数の経った木造の耐震を検討中の方は、まず診断で壁と基礎のどちらが弱いかを確認するのが近道です。創進建設では、補強範囲と工期の可否を同じ調査でご提案できます。栃木県内の戸建てでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

栃木県全域に対応!住まいや暮らしのご相談は創進建設へ

外構工事・リフォーム・不動産・土木・警備などのご相談は創進建設へお気軽にご相談ください

お電話でのお問い合わせ
0285-38-9555
営業時間 9:00〜17:00 [定休日] GW、お盆、年末年始
メールでのお問い合わせ