廊下に物があふれ、階段下の空きが使えていないとのご相談でした。創進建設が現地調査で壁と斜めの高さを確認し、既製ラックではなく、引き出しと正面の造作収納にした施工事例をもとに、費用・工期・工事の流れを解説します。
階段下が物置に。デッドスペースを造作収納へ
小学生の子どもがいる戸建て住宅から、「階段下を収納にしたい」とご相談をいただきました。掃除機や季節家電、日用品の箱が廊下に出ており、通るたびに避けている状態だったそうです。階段の下は空いているのに、斜めの形のままでは棚が置けず、手がつけられていませんでした。
ご希望として挙がっていたのは、市販のラックを置いて隠す方法です。大がかりな工事をしなければ費用も工期も小さく済むのでは、という考えでした。ただ、階段裏は場所によって高さが違い、既製品だと三角の空間がほとんど使えず、廊下にはみ出しやすい現場でした。
ご質問の中心は、商品名より先に次の点です。
- 既製のラックで階段下は足りるのか
- 壁を触っても、構造上問題ないのか
- 費用と工期の目安はどれくらいか
同じお悩みで検索される方も多いため、今回の計画を例に、判断の進め方と費用・工期を整理します。
低い位置は引き出し、正面は造作収納をご提案
当社からの提案は、階段の正面に収納の面を立てる方法です。いちばん低い位置は引き出し、中ほどはハンガーと棚、高い位置は収納扉に分けています。
階段下は空いているように見えて、既製品の四角い棚とは形が合いません。戸を階段の桁の内側へ押し込むと、開いた瞬間に裏板へ当たります。今回は収納を廊下側の正面に出し、丁番は垂直の枠に付けています。斜めは扉の上端の形だけに合わせるため、開閉は成立します。
費用と工期の目安は、壁が耐力壁かどうかと、内部の配管・配線を見てからお伝えしています。造作できる範囲が分かると、金額の幅は狭まります。
現地調査で、既製ラックにしなかった理由
判断の根拠は現地調査です。収納用品のサイズより先に、斜めの高さ、壁の役割、廊下がどれだけ狭いかを確認します。
階段裏は、入口付近が低く、奥に進むほど高くなる形でした。市販ラックを置くと、高い側の空間がほとんど使えず、廊下側に脚や棚板がはみ出します。掃除機を立てて入れる高さも、既製品では中途半端でした。
壁の一部は構造を支える面だったため、大きく開口を広げる計画はしていません。既存の空きの範囲で正面に枠を組み、低い位置は引き出し、中ほどはハンガーと棚にしています。既製ラックでは、この割り付けは取れません。
今回見送った進め方
既製のラックを置いて済ませる
- 斜めの空間が余る
- 廊下が狭くなり、物が外へ戻りやすい
階段の桁の内側に戸を押し込む
- 開いた瞬間に、裏板へ当たる
- 斜めは扉の上端だけに合わせる必要がある
階段下収納を使いやすくする施工ポイント
今回の工事で特に大切にしたのは、次の5点です。
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1
高さが変わる位置で収納を分ける
低い位置は引き出し、中ほどはハンガーと棚、高い位置は収納扉にしています。同じ棚を一段で通すより、出し入れは素直です。
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2
耐力壁は残して造作する
構造を支える壁は開口を広げず、今空いている範囲で正面の枠を組んでいます。見た目より先に、建物の安全を確認します。
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3
低い位置は引き出しにする
階段の下端は高さが足りず、棚だと手が入りにくいです。引き出しなら手前に出すだけで、小物も日用品も収まります。
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4
扉は正面に立て、丁番は垂直にする
戸を桁の内側へ入れません。廊下側の正面に立て、垂直の枠に丁番を付けています。斜めは扉の上端のカットだけです。
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5
中はハンガーと箱で分ける
コートや着替えは中ほどのハンガーへ、箱類は棚と引き出しへ。位置が決まると、廊下へ物が戻りにくくなります。
今回の費用と工期の目安
階段下の収納リフォームは、既製ラック代より造作と下地確認の比重が大きくなります。金額は内部の広さと、壁・配線の状態で変わります。最終金額は現地調査後に確定します。
| 造作本体・枠・棚 | 10〜20万円前後 |
|---|---|
| 引き出し・扉・金物 | 8〜15万円前後 |
| 内部照明・コンセント | 2〜5万円前後 |
| 下地補強 | 現場の状態による |
費用を抑えるなら、既製ラックを置く方法もあります。ただし階段裏の斜めは余ることが多く、今回のように廊下の物をしまいたい場合は、造作のほうが効きます。
今回の工事の流れ
今回は、収納用品を先に決めず、斜めの高さと壁の役割を現地で確認してから工事へ進みました。住みながらの施工で、工期は3日です。
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ご相談
廊下に物が出て、階段下が使えていないとのことでした。ラックで足りるか、造作が必要かもこの時点で伺っています。
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現地調査
斜めの寸法、壁が耐力壁かどうか、内部の配管と配線、廊下の幅を確認しました。既製ラックでは隙間が残りやすいと判断しています。
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プランとお見積り
引き出しと正面の造作収納案で金額を提示しました。工期が3日であることと、工事中も階段は使えることもあわせて説明しています。
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着工準備
住みながらの工事になるため、廊下の一部が3日間使いづらくなることと、仮置きする荷物の場所を事前に共有しました。
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施工
墨出し、下地、枠組み、引き出し、扉、内部棚の順で進めました。扉の上端は、階段の斜めに合わせて現場で調整しています。
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お引き渡し
引き出しの動き、扉の開閉、棚の固定を確認してお引き渡ししました。低い位置と中ほどの使い分けもご説明しています。
完成後の暮らしと、同じお悩みの方へ
掃除機と季節の箱、コート類が階段下に収まり、廊下が通れるようになったそうです。引き出しとハンガーの位置が決まったことで、使った物も元の場所へ戻しやすくなっています。
「空いているならラックで足りる」と感じる方もいます。今回は既製品を置かず、正面に立てた造作にすることで、デッドスペース側を使える形にしています。
階段下の収納を検討中の方は、まず現地で斜めの高さと壁の役割を確認するのが近道です。創進建設では、造作の可否と出し入れの計画を同じ調査でご提案できます。栃木県内の戸建てでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。