シェアオフィスに最適な間仕切りと共有スペースのバランス設計

オープンな執務室で、通話の声が席まで届き集中できない、とのご相談でした。創進建設が現地で通路幅と空調、コンセント位置を確認し、天井までの個室化や移動間仕切りの全面導入ではなく、座位の目線を切る間仕切りと通話ブースに絞った施工事例をもとに、費用・工期・工事の流れを解説します。

施工内容
オフィス・店舗リフォーム
施工エリア
栃木県益子町
施工場所
オフィス・コワーキングスペース
工期
3日

席は足りるのに、通話の声が届いて落ち着かない

間仕切りのない開放的な執務室、施工前

益子町でシェアオフィスを運営する方から、「席数は足りているのに、静かに使いたい人が定着しない」とご相談をいただきました。既存はワンルームの執務室で、机を並べただけの状態です。入口近くで通話する声が奥まで届き、プリンターの前に人が止まると通路が細くなります。初めて来た人は、どこで話してよいか分からない、とのことでした。

ご希望として挙がっていたのは、天井まで壁を立てて個室を増やす方法と、移動間仕切りでその日ごとに部屋を変える方法です。壁があれば音は止まる、動かせればイベントにも使える、という考えでした。ただ、天井まで塞ぐと空調の風が席で止まり、今回の3日では消防上の通路も取りにくい現場でした。

ご質問の中心は、商品名より先に次の点です。

  • 壁を天井まで伸ばさないと、集中できる席は作れないのか
  • 通話用のブースが無いと、フロア全体が会話の音に引っ張られるのか
  • 共有のカウンターは、奥に置いた方が落ち着くのか

同じお悩みで検索される方も多いため、今回の計画を例に、判断の進め方と費用・工期を整理します。

座位の目線を切る間仕切りと、入口側の通話ブースをご提案

半透明の間仕切りと通話ブースを入れた執務室

当社からの提案は、机まわりに座位の目線が当たる高さの間仕切りを足し、通話とオンライン会議は入口側のブース1台へ寄せる方法です。ドリンクカウンターは受付近くに置き、集中席は奥に残しています。間仕切りの上は開け、空調が回るようにしています。天井までの個室化と、移動間仕切りの全面導入は、今回の3日には入れていません。

壁で全部区切ると音は止まりやすい一方、見通しが消え、非常口までの経路が折れやすくなります。移動間仕切りはイベント日には便利ですが、毎日の開閉が増えると、結局オープンのまま使われやすい現場でした。半透明なら人の気配は分かり、手元と顔は見えにくいので、通路側の席でも落ち着きやすいです。

費用と工期の目安は、既存の机の芯、コンセント、空調吹出口、避難の通路幅を見てからお伝えしています。人がすれ違える幅が残るかどうかが分かると、金額の幅は狭まります。

現地調査で、天井までの個室や移動間仕切りにしなかった理由

デスク横の座位の高さの間仕切り近景

判断の根拠は現地調査です。パネルの色より先に、避難の通路、空調の吹出口、コンセントの位置、机の間隔、入口から受付までの余白を確認します。

通路机を増やすと幅が足りない。間仕切りは芯をずらして通れる幅を残す
空調天井まで壁を足すと、奥の席だけ風が止まりやすい
電源コンセントが壁際に偏り、中央の席は延長コードが床を這う

音の不満は、遮音と吸音が別です。会議室の外に声が漏れるなら壁の密閉、フロア全体がうるさいなら反響です。今回は後者に近く、通話の居場所が無いことが先に効いていました。ブースを入口側に置くと、奥の集中席まで人が往復しにくくなります。

交流用のカウンターを奥に置くと、飲み物を取りに来る人が集中席の横を通ります。入口近くに置いた方が、会話は入口側で止まりやすい現場でした。

今回見送った進め方

見送り

天井まで壁を立てて個室を増やす

  • 空調が席で止まり、3日では吹出口のやり直しまで入らない
  • 通路が折れ、避難の見通しが落ちる
見送り

移動間仕切りで毎日レイアウトを変える

  • 開閉の手間が増え、結局オープンのまま使われやすい
  • 今回の不満は通話の居場所不足で、動かせる壁よりブースの方が先

使われ続ける配置の施工ポイント

今回の工事で特に大切にしたのは、次の5点です。

  1. 1
    間仕切りは座位の目線まで。上は開ける

    背後を人が通る不安は、座った高さを遮ると和らぎます。天井まで塞がないので、圧迫と空調の止まりを避けています。

  2. 2
    通路幅を残してからパネルを置く

    細い隙間だと荷物を持ってすれ違えません。机の芯をずらしても、人が通れる幅を先に墨出ししています。

  3. 3
    通話ブースは入口側に1台置く

    集中席の横に置くと、出入りのたびに音が戻ります。入口側なら、奥まで声が届きにくいです。

  4. 4
    コンセントは席の近くまで伸ばす

    壁際だけ増設しても、中央の席はコードが床に残ります。テーブル下へ配線し、延長が通路に出ないようにしています。

  5. 5
    ドリンクは受付近く。音の出る機器も会話側へ

    プリンターとゴミ箱を奥に置くと、人が集中席の横で止まります。入口側の共用に寄せています。

間仕切りは、壁を増やすほど静かに使える、とは限りません。通路幅と空調、通話の居場所が現地で取れるかを見てから、工事範囲を決めます。

今回の費用と工期の目安

シェアオフィスの間仕切りは、パネル代より配置、電源、ブースの比重が大きくなります。最終金額は現地調査後に確定します。

今回のような計画 48〜85万円前後 ローパーティション+通話ブース1台+電源
工期 3日 工事中は一部の席が使えない日が基本
範囲で変わる +20〜70万円 天井までの壁、移動間仕切り、ブース増設が多い場合
間仕切りパネル・取付18〜32万円前後
通話ブース1台18〜30万円前後
電源・配線整理8〜15万円前後
天井までの個室、移動間仕切り一式別途(工期も延びる)

費用を抑えるなら、パネルだけ先に入れる方法もあります。ただし今回のように通話の居場所が無いと、パネルを足しても声の発生源は残りやすいです。個室化は音は止まりやすいですが、今回の3日と空調には合いにくいです。

今回の工事の流れ

今回は、パネルの色から決めず、通路幅と空調、コンセント、入口の余白を現地で確認してから工事へ進みました。工期は3日です。

  1. ご相談

    通話の声と、集中席が落ち着かないことが重なっていました。個室にするか、動かせる壁にするかもこの時点で伺っています。

  2. 現地調査

    通路、吹出口、電源、机の間隔、避難の見通しを確認しました。天井までの個室と移動間仕切りは見送る判断をしています。

  3. プランとお見積り

    座位の高さの間仕切りとブース1台、電源で金額を提示しました。工期が3日であることと、工事中に使える席もあわせて説明しています。

  4. 着工準備

    机上の荷物を下げ、仮の席を事前に共有しました。

  5. 施工

    墨出し、パネル、ブース据付、電源、建付けの順で、3日かけて進めました。

  6. お引き渡し

    通路幅、ブースの使い方、コンセント位置を確認してお引き渡ししました。通話はブース側、という運用の目安もご説明しています。

完成後の暮らしと、同じお悩みの方へ

奥の席で手元が見えにくくなり、通話は入口側で済むようになったそうです。音が無くなるわけではありませんが、発生場所が分かれた、との声をいただいています。

「まずは壁で全部区切りたい」と感じる方もいます。今回は座位の目線とブース、電源を同じ3日で揃えたことで、集中と共用の境を空間側で分けています。

シェアオフィスの間仕切りを検討中の方は、まず現地で通路幅、空調、通話の居場所を確認するのが近道です。創進建設では、ローパーティションと個室化、ブースの可否を同じ調査でご提案できます。栃木県内の店舗や事務所でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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